お知らせ
2023.10.28
現代作家展作品紹介
第2回現代作家ステンドグラス展示&販売会の作品を、一足早くご紹介させていただきます。
↑昨年度の様子
期間中、ミュージアムでは、ティファニーをリスペクトする現代作家のランプ12点が、120年前のアンティーク・ティファニーランプと同じ空間でご覧いただけます。
時を超えた競演は2024年1月8日までの期間限定です。
今回ご紹介するのは一部でございますが、ご覧ください。

緒方修一「ハナミズキ」16インチ スロークールと呼ばれる、徐冷に一晩かけていた、3-40年前にティファニーの修復に使われていたガラスを使用しています。ティファニーでも数少ないパターンのハナミズキ。古いガラスを集めるのに時間がかかり苦労しました。ベースはティファニーオリジナルです。
佐々木真弓「コブウェブ」18インチ ベースとシェードが一体化したランプです。ベースの重厚感に負けないよう、けれども蜘蛛の巣から覗く青空の透け感を表現できるよう、色の配慮をいたしました。ベースとシェードをホイール、リングキャップでホイールとキャップで挟み込んで固定するのではなく、ベースとシェードのすその上下左右がうまくかみ合っていなければなりません。なかなかぴったりと合わせるのは至難の業で、大変苦労をしましたが、良い作品になりました。
徳重くるみ「ドラゴンフライ」22インチ ティファニーランプの中でも様々な形や色で繰り返し使われている人気の蜻蛉です。ウロボロス社・ブルザイ社のガラスを使い、雲も感じる淡い色から深い青・紫へと変わっていくバックに、後ろの色をも透過するトンボの翅には網目状のフィリグリーを乗せ、繊細さを表現しています。輝くジュエルもランプに煌めきをプラスしています。モザイクと灯りの入ったタートルバックが使われたベースはティファニースタジオでも代表的なランプベースの一つです。
大村房子「ハナミズキ」12インチ モチーフは、ハナミズキです。北アメリカ原産で、日本では1912年にワシントンD.C.に贈ったサクラの返礼として贈られた木として知られています。桜の開花が終わる頃に花芽をつけ始め、薄紅色のかわいい花を咲かせます。
かわもと工房「ラバーナム」22インチ ガラスは、枝はシカゴアート、花弁はヤカゲニー、ブルズアイ、ランバーツ、ベースはランバーツを使用しています。 黄花藤や金鎖と言われている黄色の花を、あえてピンクのガラスを使用することで華やかに彩るようにしました。